こころの病の代表的な疾患である統合失調症は、およそ100人にひとりがかかるといわれています。
これに対して躁うつ病は、躁とうつを繰返すタイプのもの(双極性障害)と、うつだけを生じるもの(単極性障害)があります。双極性障害は、およそ100人にひとりからふたりがかかります。単極性うつ病はありふれた病気で、一生のうちに4人から5人にひとりがかかるとされています。
こころの病は、不眠、いらいら感、ゆううつな気分、意欲の低下、口数が減る、笑顔がなくなる、ひきこもりなどの症状で始まります。(これらを前駆症状といいます。) そして、考えること、感じること、行動することやコミュニケーションすることに不安を覚え、次第に社会的機能が低下してきます。
こんなことを考えてしまう 周囲の人たちが私の悪口を言っている気がする テレビやインターネットから何か特別なメッセージを受けている気がする 感覚が鋭くなる 何か特別な力を持っているような気がする 自分の体臭が周囲の人に迷惑をかけていて、みんなが臭そうな顔をする 誰かに見張られている気がする
こんな感じがする 誰もいないのに声がする (幻聴) ないはずのものが見える (幻視) ないはずのものの匂いがする (幻嗅) ないはずのものが触れる (幻触)
こんな気持ちになる 悲しい気分が長く続く 怒りっぽくなる いらいらする 孤独な気持ちになる 憂鬱な気持ちになる ぼんやりする感じがする 周りがピンとこない
こんなことが多くなった よく眠れない 不意に出て行ってしまう 人を避ける 急に怒り出す 意欲が出ない