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早期受診が第一
こころの病も、近年の薬物療法や心理社会的治療の進歩により、十分に治療可能な病気になってきました。しかし現状では、こころの病に対する誤解や知識の乏しさ、さらには偏見のために、初期治療が遅れてしまうことにより、治療が困難になるケースがたくさんあります。
その理由の中には、特に統合失調症の場合においては、本人の病識の不足によるところもあるようです。幻覚や妄想などの体験は、本人にとっては極めてリアルな体験であり、周囲の説得にはなかなか応じない場合もあります。そうした場合にも何より大事なことは、希望を持って治療を続ける気持ちと環境を維持することです。 |